葬儀に参列する際に、斎場にて数珠の持ち方のマナーに注意したいところです。参列の経験や細かいマナーに精通している人は、そう多くはないと考えられますので、突然の葬儀への参列の際に、あわてることのないように基礎知識を確認しておきましょう。
数珠の本来の意味は、念仏を唱える際に回数を数えるために使うものとされていました。持っているだけで、功徳となるとされ、魔除けにもなるアイテムです。葬儀の参列する際に欠かせません。もし、持参することを忘れてしまった場合は、斎場において用意しているケースもありますので確認してみましょう。
もっていない状態でも特に問題となることはありませんが、故人の弔いという意味からも、できるだけ手元に持ちたいところです。但し、持ち主の個人のものという意味もありますので、個人間で貸し借りをするのは避けた方が無難でしょう。
また、左手にかけて右手は添えるようにした合掌するのが基本の持ち方ですが、両手にかけて合掌しても問題ありません。ただし、焼香の際に、やりにくさがありますので、左手にかける方法で行なうと良いでしょう。左手は仏の世界を暗示しており、左手に持つことで個人を偲ぶことにもなります。
葬儀が始まるまでは、カバンやポケットにしまっておき、斎場に入った段階で取り出して手に持つのがマナーです。所要によって席を立つ必要がある場合は、いったんカバンやポケットにしまってから中座します。決して椅子の上に放置することはしないように注意しましょう。